この度、ジル サンダーはブランド初となるファインジュエリー コレクションを発表いたします。

このローンチは、ジル サンダーのアイデンティティである、エレガンスと現代性を象徴するクリエイションをさらに強化するものであり、OTBグループにおいて最高峰に位置するラグジュアリーブランドとして、東京・銀座にオープンした世界最大の旗艦店に続く取り組みです。コレクションは、2024年11月に行われた銀座店でのエクスクルーシブローンチを経て、世界各地の限定店舗にて展開いたします。

ジル サンダーが誇る卓越したデザインと技能を反映したこのコレクションは献身的な情熱のもと意義をもって創造されました。洗練された顧客の装いに新たな提案を加えるファインジュエリーは、ブランドのシグネチャーである独自のデザインコードを通じて、その世界観をさらに広げるものです。ブランドの歴史において重要な節目となり、2025年初頭より発売されるプレミアムフレグランスコレクションとともに、ジル サンダーが提供するライフスタイルを昇華します。

ファインジュエリーコレクションのインスピレーションは、植物、水、宇宙といった、自然界にあります。『ライト』は、光、もしくは軽やかさというどちらの意味でもコレクションの基本理念です。有機的なフォルム。原型。18Kゴールドと合成ダイヤモンドを最先端の金細工技術とイタリアの伝統工芸の卓越した技術で融合させ、さらに昇華させています。

古来の彫刻やジュエリーの製法として代々受け継がれてきたロストワックス鋳造によって実現されるため、どの作品も唯一無二です。現代では3DプリンターとNC工作機械に基づく技法となっており、キャスト、鋳型、廃棄物も発生しません。このデザインはこの製法でなければ、技術的につくることが不可能だと考えられています。

手作業で磨き上げられた表面は、わざと不完全さを残したもの、もしくは対照的に光沢仕上げがあります。ハンドカッターやゴムを使用することで、コレクションのなめらかでソフトな表面は、凹凸のある表情をつくり、その特徴を際立たせています。ダイヤモンドはラウンドブリリアントカットに加工され、顕微鏡を使用し手作業で不規則に埋め込まれます。計算された不完全さはまるで私たち自身を映し出しているかのようであり、ジル サンダーの哲学である、個性を常に前面に打ち出すということを示唆しています。成果の美しさが創作過程の複雑さを隠すという、引き算と差分によって引き立てられるジュエリー製作へのアプローチなのです。

ホワイトゴールドにロジウムメッキを施し、3種類の大きさのダイヤモンドを散りばめた『ブランチ』シリーズのフラクタル状のフォルムは、自然のかたちの持つ不完全さとシームレスに仕上げられたデザインのバランスを見出すもの。チョーカーは5つのパーツから成り立ち、継ぎ目が一切見えないように溶接されています。リング、チョーカー、ブレスレット、そしてイヤリングの内側は空洞になっており、軽く、快適な着け心地に仕上げています。チョーカーとネックレスの留め具はTバーを使用し、簡単かつ実用的です。

『アストラル』シリーズのネックレスとブレスレットは、3重に溶接された、独創的な平らなスネークチェーンとダイヤモンドがあしらわれた縁石状のプレートで構成され、ロブスタークラスプの留め具を使用することによって、チェーンの描く線とその輝きが途切れることなく仕上げられています。天体を意味する名がつけられたこのイエローゴールドのペンダントは、ダイヤモンドが埋め込まれ、衛星の輪郭を描き、表面が振動する太陽コインの様でもあります。コインの鋳造に使われる300トンのプレス機で金属を平らにし、0.8ミリから1.2ミリの厚さにすることで、均等な外形と極めて優美な輝きを実現しています。

なめらかなイエローゴールドでつくられた、軽量で楕円形を描くミニチュアの彫刻『ドロップ』シリーズのリングとイヤリングは、マイクロ鋳造と金細工の技術的限界に挑戦した、デザイン的にも構造的にも類まれな作品であり、純粋な有機的フォルムの実体です。しかし、完璧なまでにクリーンな輪郭と、光沢があり反射率の高い表面は、長年培われた経験とノウハウによる粗削りと研磨を手でおこなうことによってのみ獲得できるのです。

このコレクションは、新たな旗艦店であるジル サンダー 銀座でのローンチ後、世界各地の限定店舗にて展開いたします。